昨日、京都市が財政破綻するかもしれないというニュースが飛び込んできて、大阪市に住んでいるとはいえ、寝耳に水だったのでびっくりしました。

京都市の現状は？

借金1兆3000億円

京都市の人口は2020年4月の段階で、1,406,327名だそうです。

つまり赤ちゃんもおじいちゃんもひっくるめて、人口一人あたり、約92万ほどの借金を背負っていることになります。

2025年までに1000億円の返済が必要

1年あたりで考えると250億円。

一人当たり年間2万円程度税金を多く払えば達成できます。

例えば、家族６人暮らしで、子供二人おじいちゃんおばあちゃん2人の場合、年間12万円の出費と考えると、なかなかのものですね…。

できなければ数年後に夕張市と同じように財政破綻も

夕張市では、役所で空調をつけず、室温が－5度になったり、過酷な残業を強いられたり、若者の流出で、財政破綻から14年ほど経ついまでも、かなり苦労しているそうです。

立て直そうという意気込みで入って来た、人材もどうしようもない現実に打ちのめされて退職することも多いのだとか…。

夕張市は京都市とは状況や環境は違いますが、もし財政破綻してしまうと、京都市も夕張市と同じように大変な思いをしてしまう危険性があります。

なぜ財政破綻の危機に？

理由１ 学生の街、宗教の街で税収が少ない

京都市には、京セラのような大企業もありますが、商店街などを歩いていると、小さいお店がほとんですよね。

また学生の街でもあり、神社や仏閣も多いので、やはり税収が少ないのです。

理由２ 手厚い行政サービス

70歳以上の市民に安い負担で市バスや地下鉄乗り放題になる敬老乗車証など、税収が少ない割に、どんどん行政サービスを実施していたのも大きな要因とされています。

理由３ 地下鉄の開業に税金を注いだが、売り上げが少ない

京都市では、地下鉄東西線の開発に5500億円ほどの開発費を投じましたが、もともと便利な市バスなどもあり、なかなか利用客が増えず、市が運営費を補填する必要があるほどです。

理由４ 観光の町なのにコロナで税収激減

コロナ前から市の運営状況は悪かったので、コロナはほとんど関係ありませんが、やはり税収減の拍車をかけたのではないでしょうか？

また個人で経営している小さい飲食店も多く、実際には、市の支援金よりもともと売り上げが低かったような飲食店も多数あったと思われます。

ということで、対策は今のところ…。

＊職員の削減

＊給与カット

＊保育料の改定

＊敬老乗車証の年齢引き上げ

などが挙げられていますが、市民からも意見を集め、今年の夏に計画を固める方針だとか。

もし財政破綻したらどうなる？

その１ 最低のサービスに最高の課税

行政のサービスがなくなったり質が悪くなる。

また、国民健康保険料は2万7000円の増加。

住民税の増加も考えられます。

その２  市からの支援がなくなる

市からの支援金を受けている方は、なくなったり、減額される恐れも。

もちろん企業も支援サービスを受けていたりしますよね。

その３ 働き手の流出による負のスパイラル

希望を失った働き手、特に若者は近隣の都市に働きに出るかもしれません。

また高い税金を払いたくなくて、引っ越しをする人も増えるかもしれません。

そしてさらに税収が下がる負のスパイラルにおちいる可能性も。

今後の京都市がどんな計画を打ち出し、その通り借金を返済できるのか？

京都市に住んでいる知り合いの方も多いので、かたずをのんで見守りたいと思います。