半年前にも指摘されていた危険性

皆さんもニュースでご存知だと思いますが、映画でしか見た事のないような大爆発でした。

あまりのショックに言葉もありません。

すでに世界的にコロナ禍で苦しんでいる中での今回の大爆発。

現地の方は、本当に大変な思いをされていることと思います。

また死者も９日現在で154人にも増えていますが、まだ増えそうだとか…。

中には爆風で海にまで吹き飛ばされている方もいて、ダイバーも海の中まで捜索されてるようですね。

そして、爆発した場所には、深さ40m以上のクレーターができたそうです。

実は、こんな恐ろしい大事件は、テロでも戦争でもなく、単なるレバノン政府の怠慢のせいなんです。

こんなこと許されますか？

半年前の検査でも、今のままではベイルート一帯を吹き飛ばすと指摘されていたのです。

この事態をレバノン政府は、過去6年間も放置していたのだとか・・・。

大丈夫、大丈夫と高を括っていたのか、あるいは、いつ爆発しても仕方がないとでも思っていたのでしょうか？・・・恐

この爆発の原因となったのは、爆弾の材料にもなる硝酸(しょうさん)アンモニウムという物質ですが、それを大量に同じ倉庫に置いていたようです。

通常であれば、この硝酸アンモニウムという物質は、少量ずつをあちこちの場所に分けて保管するべきもの。

レバノンという国は、以前から宗教対立による内戦に苦しんでいて、今もなお、政府の中では汚職や怠慢が溢れかえっているので、この爆発以前からすでに住民の不満は爆発していたそうです。

そして、若年層の60%は職が無く、50%の国民は食に困っているような国なのです。

今回の損害で、ますます大変な事になってしまいそうですね。

ゴーン氏の豪邸も跡形もない？

レバノンという国、記憶に新しいのは、つい最近、元日産社長のカルロス・ゴーン氏の逃亡で有名になりましたね。

ゴーン氏の自宅は豪邸で、悠々自適に暮らしていたそうですが、今回の大爆発で家が粉々になり、現在は郊外で30万人いるホームレスの一人などと噂されているそうです。

ゴーン氏は現在、国際指名手配を受けている身なので、国外にも逃げられず、混乱と混沌の中のレバノンで、追い詰められている、と報じている記事もありました。

現在、国民の負の感情は富裕層や政府に向けられ、宗教対立も再燃しそうです。

今後一体どうなるんでしょうか。

可燃物には細心の注意を

ところで、日本でもつい先日、福島県で、〝しゃぶしゃぶ温野菜”のお店で爆発事故があったばかりですよね。

あんな小さな店舗が爆発しただけで、周囲にかなりの被害を与えていたのに、レバノンでの大爆発は、想像をはるかに超えるものだったと思います。

本当にガスや爆発物などには注意して扱わないとダメですね。

以前にも、コロナ禍での自粛において、家での火事が増えているという記事を書きました。

以前のブログ　2020.06.04

コロナウイルスで急増中の事件とは？ 

最近ではカセットコンロによる火事が増えています。

私たち一般家庭の人間が、爆発までは起こさなくても、火事を起こす可能性はあります。

最近の猛暑による可燃物の温度の上昇や、コロナ禍での自炊による火の不始末にも十分注意しましょう。