私たちの体中には時計が存在します。

 

 

わたしたちは朝が来ると自然に目が覚め、決まった頃にお腹が空き、夜になると眠くなる。そして、なぜか24時間サイクルで動いている。

SEKAIより抜粋

 

 

 

そんな体内時計、実は３つあるってご存知でした？

 

太陽の光を浴びるとリセットされる。

くらいのイメージで、体内時計は１つと思われている方も多いのではないでしょうか。

 

 

でも実は、体内時計は３つあります。

 

３つの体内時計の時間がバラバラになってくると、さまざまな不調の原因になるのです。

 

 

 

 

 

 

規則正しい生活が、３つの体内時計を正常化

 

３つの体内時計は、それぞれ中枢時計・末梢時計・細胞内時計と名付けられています。

 

 

 

⒈【中枢時計（ちゅうすうどけい）】

 

中枢時計は、環境光により脳で生成され、神経やホルモンの濃度をコントロールしてくれます。

別名：親時計と言われています。

 

これがいわゆるみなさんが想像しやすい体内時計で、光による刺激に影響を受けるものです。

 

光による刺激が不規則になると、中枢時計が狂ってしまい、時差ボケや体調不良の原因になるってことなんですね。

 

 

 

⒉【末消時計（まっしょうどけい）】

 

末梢時計とは、中枢時計を親時計とすると、そこから司令され、子時計として、皮膚や内臓などの免疫細胞で働いていて、間接的に食事や運動の影響を受けやすいとされています。

 

 

なので、末消時計は、朝ご飯を食べることによってリセットされるのです。

 

朝ご飯を抜いてしまうと、中枢時計と時間がずれてしまい、高血圧や糖尿病、うつ病などになりやすくなるとも言われています。

 

昔から、朝ご飯を食べないといけないのは、ただ栄養をとるだけではなかったのですね。

 

 

 

⒊【細胞内時計（さいぼうないどけい）】

 

細胞内時計とは、遺伝子に働きかける時計です。

 

テロメアという染色体（遺伝子）を保護するものがあります。

このテロメアは、睡眠時間が短かったり、ストレスがかかったり、不規則な生活をしていると短くなるそうです。

 

そして、テロメアは染色体のカバーのようなものなので、これが短くなってしまうと、老化するとも、寿命が短くなるとも言われています。

 

 

反対に、７時間以上睡眠をとって、運動して、健康な食事を心がけていると、テロメアは長くなるという報告があるそうです。

また瞑想をすることによってもテロメアが長くなるという報告あります。

 

 

つまり規則正しい生活と運動を心がけていると、老化を防いで寿命を長くしてくれるのですね。

 

 

仕事の時間が不規則な人はどうすればいいの？

 

普通に会社に勤めている方なら、規則正しい生活は簡単かもしれません。

しかし、現代社会では、特にサービス業など、シフト制の仕事もたくさんありますよね。

朝働いたり、夜働いたり。

 

そういった方は不可能なのでは？と思われますが、そういう場合は、できるだけ毎日同じ時間に寝て、同じ時間に起きるように心がけると良いですね。

 

また就寝中は光を浴びないようにアイマスクをしたり、遮光カーテンなどで、光が入らないようにしましょう。

 

そうすることで体内時計の乱れを防ぐことができます。

 

 

というわけで、

健康を司る体内時計

それぞれにあった、規則正しい生活を心がけて、健康で長生きしましょうね。