ノーベル賞は誰もが知る憧れの賞ですが・・・。

ノーベル賞は皆さんご存知かと思いますが、イグ・ノーベル賞って聞いたことありますか？

なんとなく聞いたことがあるよ〜って方もいらっしゃると思いますが、イグ・ノーベル賞とは、

ノーベル賞のパロディ(面白おかしい)版

とも言われています。

ノーベル賞とは、物理学、化学、生理学・医学、文学、平和および経済学の「５分野+１分野」の中で、顕著な功績を残した人に贈られる賞です。

それに対して、イグ・ノーベル賞は、英語の「ignoble（あさましい、不名誉の）」とノーベル賞を掛け合わせたもので、「裏ノーベル賞」とも言われています。

「人々を笑わせ、そして考えさせてくれる業績」、「ありえない研究」を表彰することをうたっていて、今年で30周年を迎えるそうです。

去年、受賞した研究では、５歳児の１日の唾液の分泌量や、ウォンバット（大きなねずみ）はどのようにして、そしてなぜ四角い糞をするのか？などでした。

どちらもなんだかクスッと笑えるような研究ですよね。

そして今年はどんな研究が受賞したのでしょうか？

ワニにヘリウムガスを吸わせたらどうなる？

今年は日本人がいる研究チームが受賞したのです。

ワニにヘリウムガスを吸わせ、コミュニケーション方法を研究した調査結果でした。

スウェーデン・ルンド大学のステファン・レバー博士や京都大学霊長類研究所の西村剛准教授などの研究チームが手掛けたものでした。

ワニにヘリウムガスを吸わせるなんて、ふざけているとしか思えませんよね。

そのおふざけから、ワニのコミュニケーション方法がわかったのです！

なんてことでしょう〜！笑

実は、ワニがヘリウムガスを吸うと、ほんのちょっとだけ声が高くなったのです。

私もテレビでやっていたのを聞いて、思わず爆笑してしまいました。

ちなみにこのイグ・ノーベル賞、日本人が、14年間連続で受賞しているようですよ。

嬉しいとともに、なんだか笑えますよね。

やはりアニメをはじめ、日本独特の職人気質というかおたく気質が活躍しているのでしょうね。

ちなみに各分野での受賞はこちらです。

音響学賞：ヨウスコウワニが声を出すメカニズムをヘリウムガスで解明した研究
心理学賞： 眉毛の分析でナルシシストを特定する方法の研究
平和賞：インドとパキスタンの両政府に対し、外交官が真夜中にひそかにいわゆる「ピンポンダッシュ」の応酬を行った功績
物理学賞： 高周波でミミズを震動させると形状がどう変化するのかについての研究
経済学賞：国ごとの給与格差と平均的なキスの回数の相関性に関する研究
マネジメント賞： 中国の暗殺者5人が、殺人依頼を次々に下請けに出した結果、最終的に誰も犯罪を犯さなかった功績
昆虫学賞： 多くの昆虫学者が、昆虫ではないクモを怖がっているという証拠を示した研究
医学教育賞：新型コロナウイルスのパンデミックを利用し、政治家が医師や科学者以上に人々の生死に影響を与えることを示した功績。受賞者は、ジャイル・ボルソナロ大統領（ブラジル）、ボリス・ジョンソン英首相、ナレンドラ・モディ首相（インド）、アンドレス・マヌエル・ロペス・オブラドール大統領（メキシコ）、アレクサンドル・ルカシェンコ大統領（ベラルーシ）、ドナルド・トランプ米大統領、レジェップ・タイイップ・エルドアン大統領（トルコ）、ウラジミール・プーチン大統領（ロシア）、グルバングル・ベルディムハメドフ大統領（トルクメニスタン）

BBC NEWSより

本当によくわからない研究ばかりですが、いたって真面目で、実は重要な研究だったりするのが不思議なところ。

これからもイグ・ノーベル賞に注目していきたいと思います。