越前かにの値段が去年の1.5倍…

寒い冬にはやっぱり食べたくなる蟹。

食べるのが面倒だったり、手がべとべとになってしまうのが多少面倒。

しかもみんな必死すぎて、「ここはお通夜なの？」ってくらい無言で食べてしまいます。笑

でもそれほどまでに食べたくなる美味しい冬の名物カニ。

全国各地にある蟹の中でも、皇室に献上されている唯一の美味しい蟹である越前かに（福井県の漁港に水揚げされる雄のズワイガニ）は、ただでさえお高いカニですが、今年はさらに高騰しているようです。

漁獲量は去年とあまり変わらないのに、今年の越前かには、去年より1.5倍近くの高値がついているんだとか。

その理由は、GoToキャンペーン需要だそうです。

GoToキャンペーンによって、お客様が、例年より割安で購入できるので、購入者が殺到してしまい需要と供給のバランスが崩れてしまったんです。

私も先月、GoToトラベルを利用して行った伊勢志摩旅行で、地域共通クーポンを使いました。

国からの補助分（クーポン）というお得感と、プラス＋αが自分のお金のような気がしなくて、ついつい使いすぎてしまうのです。汗

皆さんの中でも、多少高くても買ってしまった〜なんて方、いらっしゃいませんか〜？

まさに国の戦略通りに動かされてしまっただけなんですが、何よも経済に貢献できて良かったと思います。

蟹の高騰は、宿泊業者にも悲鳴

では、値段が上がれば困るのは消費者だけのような気がしますよね？

しかし、実はそうではないのです。

例えば、この季節GoToトラベルなどを利用して、福井県に旅行をする人のお目当ての一つは、越前かに。

宿泊施設側も、旅行サイトに越前かにの料理を乗せて集客しています。

こういった予約は、越前かにのシーズンより早めに入るのが一般的ですよね。

もともと値段は決まっていた１泊２食の宿泊料金ですが、そこで急に越前かにの値段が高騰しても、宿泊施設側は予定通り越前かにを用意しないわけにはいけません。

赤字すれすれ、もしくは赤字覚悟で越前かにを仕入れざるを得ない状況になるのです。

旅館の方達の並々ならぬ努力に感謝しかありません。

また、福井県ではもちろんスーパーなどでも越前かには売られていますが、あまりに高い蟹はスーパーではなかなか売れず、仕入れ量も激減！

今年は蟹売り場を縮小しているスーパーもあるそうです。

この越前かにの高騰は、そろそろ落ち着いてほしいところですが、今年はまだまだGoToキャンペーン需要が減らず、お歳暮や、年末年始のおせち需要で、さらに高騰するかもしれないと言われています。

特に、近年話題の越前かに「極（きわみ）」ブランドは、価格が上昇し続けています。

一般家庭の食卓に容易に並ぶ日が早くきてほしいものですね。