実は交通事故より恐ろしいこと

交通事故ってとても恐ろしいですよね。t

絶対に被害者にも加害者にもなりたくないものです。

車を運転する時はもちろん、交通量の多い道路を歩く時も、周りには気をくばりますよね。

では、転倒はどうでしょう？

すり傷や打ち身のイメージはありますが、死を覚悟するまでのイメージをお持ちの方は少ないような気がします。

皆さんは、日頃から転倒しないように気をつけて生活されていますか？

もちろん！お年を召された方ですと、気をつけていらっしゃるかもしれませんが、70代ぐらいの方でも、そこまで普段から気をつけてはいないような気がします。

ですが、この転倒！実はとても恐ろしいのです。

交通事故より死者数が多い転倒・転落事故

お年寄りが転倒して骨折した。

・・・なんて話はよく聞きますよね。

しかし意外にも、転倒・転落事故で亡くなった方が年々増えてきているのです。

2009年までは転倒・転落事故による死者数より、交通事故の死者数の方が多かったのですが、

2009年を境に、交通事故の死者数より、転倒・転落事故による死者数のほうが増えてきているのです。

2018年では交通事故で亡くなった方は3532人に対して、転倒・転落事故で亡くなった方はなんと9645人もいらっしゃるのです。

おおよそ3倍の死者数ですね。

交通事故に関しては、シートベルトの義務化や、自動ブレーキアシスト機能などで、国や社会全体で取り組んでいますが、転倒に関しては特に対策が練られていないですよね。

実は以前、私の母もお正月に転倒して腕の骨を折ってしまいました。

幸い命に別状はなかったのですが、それでも腕に金属棒を入れる大手術をすることになってしまったのです。

だいぶましにはなったようですが、高いところのものは取る事ができず、やっぱりいまだに違和感はあるようです。

これがもし転倒して頭を打っていたらと想像すると恐ろしい話です。

足が骨折していても寝たきりになったかもしれませんし。

本当に、不幸中の幸いでそうならなくてよかったです。

日本は今、世界に先立って、超高齢化社会に突入していきます。

これからも転倒・転落事故は増え続けていく可能性は否めませんね。

なので、皆さんも今から少しづつ転倒しない身体作りを普段の生活に取り入れて鍛えておきましょう。

転倒しないために必要な筋肉とは

転倒しないためには前脛骨筋（ぜんけいこつきん）というスネの筋肉、いわゆる弁慶の泣所と呼ばれる場所を鍛えるのが良いようです。

そこを鍛えることによって、歩く時につま先が地面や段差に引っかかって、転倒するのを防いでくれると言います。

鍛え方は、とっても簡単。

立っていても椅子に座っていても構いませんので、かかとが地面についた状態で、つま先を５秒持ち上げて下ろす。

を繰り返すだけです。

コツはスネの筋肉が縮まっているのを感じるぐらいしっかりつま先を持ち上げてくださいね。

椅子に座ってテレビを見ている時などにオススメです。

あと、もう一つ大切なのは、こけそうになったときにとっさに出る一歩。

これがあると転倒が防げる可能性が高くなります。

加齢につれて年々難しくなってきます。

これを鍛えるのは、何かをしながらの言葉遊びなんかが良いそうです。

例えば散歩しながら、しりとりや好きなものを言い合うゲームなど。

簡単なものでも良いので、できるだけ言葉につまらないように、すぐ返事するように練習すると、とっさの一歩が出るようになるようです。

というわけで、今はまだまだお元気な方も、将来の転倒予防のために今から鍛えておきたいですね。

転倒を防いで、健康寿命を伸ばしましょう。