人間はたくさんのことを考えられない

皆さんも、普段からテレビでCMをよくみられていると思いますが、ひとつひとつ覚えていますか？

CMに出てきた有名人の顔や、何となくイメージで映像だけは記憶に残っているのに

あれ何のCMだっけ？

な〜んてことありますよね？

そうなんです！

実験結果でも、CMの中に有名人がいた場合、商品の記憶が薄れてしまうという結果がでています。

これは、商品の内容を深く吟味するのではなく、有名人によってこの商品が、脳内で良いものと判断させているという結果なのです。

他にもジャムの実験結果なんですが、ジャムを試食コーナーで6種類並べるのと、24種類並べるのでは、24種類の方が1.5倍立ち止まってくれるのに対して、6種類の方が8倍売れるそうです。

結局

24種類の方は、たくさんありすぎて、決断を下せず、購入に至らないのですね。

人間の中にあるホットシステムとクールシステム

普段の生活には、24種類もあるジャムは多すぎて選べないので、購買に繋がりませんが、全く関連性がないものを衝動買いをしてしまうことがあるのです。

それは・・・

とある実験で、大学生に、ワインやチョコレートなどの写真を配り、自分の社会保障番号の下２桁を覚えてもらいました。

その後、その写真のワインやチョコレートを、もし買うならいくらまで出せるか？

と尋ねました。

すると社会保障番号の下２桁が大きい学生（８０〜９０）の学生が、下２桁が小さい学生（００〜２０）よりなんと、200〜300%も大きい金額を提示したそうです。

簡単に言えば、数字が大きい学生はテンションが上がるホットシステム（衝動的）が作動し、数字が小さい学生は冷静さや合理的な考えができるクールシステム（理性的）が作動したということです。

また、お腹が空いている時にはスーパーに行っちゃダメ！って聞いたことありませんか？

これもあれも食べたい！と、ついつい無駄な惣菜とかまで買ってしまって、後で後悔すること。あるあるですよね。

これもホットシステムが作動した結果なのです。

なので、

全く関係ないのに、お腹が空いていたり、良いことがあった後や、大きいお金や数字の話などの後には、ホットシステムが作動して、余計な買い物をしてしまいます。

それが、衝動買いの真実なのです。

私も、高額商品を買った時こそ、余計な贅沢品をついでに衝動買いしてしまった経験があります。

普段なら、絶対買わないものですが。笑

逆に、テンションが下がることがあったり、10円や1円単位の細かいお金の話の後にお買い物をすると、クールシステムが作動して無駄な買い物を減らしてくれます。

もちろんお腹いっぱいの時には、無駄に食材を買う気になりませんよね。

このように人間って実はとても単純で、考えているようで考えていないんです。笑

またその他にも

スーパーなどで、衝動買いを抑える方法としては、お買い物メモを持って行くと無駄なものを買うことが減るようです。

衝動買いを減らすためには、常にクールシステムを作動させなくてはいけませんね。

でも、それはそれで、ちょっと寂しいような・・・。

上手く、ホットシステムとクールシステムを満遍なく使い分けて、単純と複雑（贅沢と質素）の中で、楽しい人生送りたいですね。