唾液は天然の万能薬

普段あまり気にすることがない唾液。

口が乾燥するのが良くなかったり、口呼吸が良くないのは知っていても、唾液についてはあまり気にする方って少ないですよね？

実は、唾液には驚くべきパワーを秘めていたのです。

唾液といえば、口の中のためのもの、というイメージが強いかもしれませんが、口の中だけではなく、全身にとって良い働きをしています。

例えば、唾液は細菌の侵入を防いで身体を守ってくれたり、初期の虫歯であれば治してくれます。

そして、食べ物を柔らかくして、消化を助けてくれます。

さらには、身体に癌や心血管疾患、生活習慣病などの様々な疾患の要因となる、活性酸素を減少させる働きまであります。

唾液力を上げるためには・・・！

唾液力とは、唾液の質と量です。

この唾液力が下がってしまうと、虫歯になりやすく、口臭も気になり、風邪を引きやすくなるなど、問題が次々起こります。

ではなぜ、唾液力が下がってくるのでしょうか？

それは、最近の傾向では、コロナウイルスによる外出自粛のストレスや、暑さによる脱水症状のせいで唾液力が低下しています。

特にこの時期、風邪が流行る時期っていますが、風邪にかからないよう、またコロナウイルスにも負けないように唾液力を高めていきたいですよね。

では、一体どうすればよいのでしょうか？

まずは、唾液の「質」の上げ方から。

唾液の中にはIgA（免疫グロブリンA）という免疫抗体が含まれています。

このIgAを増やすことによって、唾液の「質」が上がります。

IgAは、２つの習慣から唾液の「質」を上げることができる

❶：発酵食品を食べる

ヨーグルトや納豆、キムチなどの発酵食品を食べると、IgAが上がるそうです。

ただ一度食べるだけではなく、習慣的に毎日食べるよ良いそうです。

❷：ストレッチなどの軽い運動をする

軽い運動もIgAが増えます。

ジムに行って激しい運動！ではなくて、おうちや職場の隙間時間に軽〜いストレッチさえすれば良いのです。

こちらも習慣的に毎日行いましょう。

では次に、唾液の「量」をあげるにはどうすれば良いのでしょうか？

IgAは、４つの習慣から唾液の「量」上げることができる

❶：見る

酸っぱいものといえばレモンや梅干し、実は見るだけで、唾液が分泌されます。

それどころか、レモンや梅干しを食べることを想像するだけでも、唾液は分泌されるのです。

❷：噛む

食べる時にしっかり噛むことで、唾液も分泌されます。

あえて、少し大きめに具材を切ったり、噛みごたえのある食材を使ったり、ガムを噛んだりするだけでも、唾液の量も増えます。

❸：飲む

昆布で作る旨味ドリンクというものがあります。

口が渇いた時に口に含み、30秒から1分ほど口の中に行き渡らせてから飲み込むのが良いそうです。

ただ、甲状腺の病気をお持ちの方や、塩分が気になる方は控えましょう。

作り方は簡単！

昆布30gを水500mlのペットボトルなどの中に1日つけておくだけ。

（冷蔵庫で保存し、2日以内に使い切ってください。）

効果がでてきたら、昆布の量を、20g→10gと減らしていってもOK。

❹：押す

唾液腺（耳下腺・顎下腺・舌下腺）を指で押します。

耳たぶの少し前あたりにある、少し窪（くぼ）んでいる部分の耳下腺を軽くマッサージしてあげると唾液がよく分泌されます。

（気分が悪くなったらすぐに中止してください）

このように、唾液には思いもよらぬパワーが、たくさん秘められていましたね。

唾液の「量」を増やし、「質」を高めて、健康な身体を維持していきましょう。