今までに経験したことのない夏

世界の国々では、マスクは病気になった人、しかも結構重めの病気になった人がするものとされています。

以前から日本人が大勢でマスクをしている姿をみると、他の国、特に欧米の人々からは不気味に見えるそうです。

日本人にとって、マスクは、予防のためのものという認知が高いと思います。

インフルエンザや風邪などの病気になった時は、すでに外出せず休養しているので、普段から、自身を外敵（ウイルス）から身を守るためにマスクをする習慣が根づいていますよね。

さらにこのコロナウイルス感染症で、この習慣がさらに強固に根付きました。

日本人のマスク姿を不気味がっていた欧米では、コロナウイルス感染者数が、すでに550万人越えにもなっています。

日本では、この予防マスク習慣のおかげで、感染者数は約1万7000人で留まっています。

要因はたくさんあると思いますが、このコロナウイルスを封じ込めることに成功した一因と言ってもいいと思います。

さて、そんな力強いマスクですが。

マスクのイメージって冬のイメージがありませんか？

特に冬に流行るインフルエンザなどが移らないように、マスクをつけるのはやっぱり冬ですよね。

そして、コロナウイルスが流行り出したのも冬だったので、そのままマスクをつけてきましたが、そろそろ暑〜い夏が迫ってきています。

どんどん温度や湿度が高まってきますが、今までほとんど？　というか一度も夏にマスクをしたことがありません。

みなさんも同じという方が、多いのではないでしょうか？

夏にマスクをするリスク

先日テレビでも実験をしていたのですが、外でマスクをつけて５分ほどじっと立っているだけでも、顔の周りの温度がみるみる上昇していきました。

冬の寒い時期には暖かくていいのですが、これからの季節、マスクをつけたまま歩いたり仕事するだけで、さらに体温が上がってしまいます。

最近では、出勤時に体温を計る企業も多いですよね。

周りでは、「最近、体温を測ると今までより高くて不安〜！」

という声をよく聞くようになりました。

職場に着くまでに、マスクの影響で熱もこもりやすく、体温も普段より多少は高くなります。

体調さえ悪くなければ、そこは気にする必要はないでしょうね。

それよりも、これからの季節は先日も書きましたが、熱中症にかかりやすくなります。

以前のブログ　2020.05.18

熱中症は直射日光だけじゃない。家の中での熱中症にご注意！ 

特にこの時期、暑さにまだ慣れていなくて、気づかないうちに熱中症になってしまいます。

慣れない暑さ＋マスクでどんどん体温も上がりやすいので、特にこの夏はマスク熱中症への注意が必要ですね。

また今月22日には、文部科学省が発表した衛生管理マニュアルでは、熱中症などの健康被害が発生する場合、マスクを外すように。と明記されています。

すっかり、夏までに、コロナウイルスが消滅していれば嬉しいのですが、まだまだ油断は大敵です。

今後私たちが経験したことのない、夏のマスクとの戦いがはじまりそうですね。

こまめな水分補給や、体調管理、息苦しく感じたら、涼しい場所に移動したり、人気の少ないベランダなどでマスクを外して深呼吸してみるのもオススメです。

ということで、

今年の夏は、熱中症とコロナウイルス、両方に打ち勝つためにも、常に体調に気を配りながら過ごしていきたいですね。