３５歳以上の８割が歯周病

日本では現在、３５歳以上の８割以上が歯肉炎から始まり歯周炎といった歯周病（ししゅうびょう）を抱えているそうです。

歯周病とは、歯と歯ぐきの間に繁殖する細菌に感染し、歯の周りに炎症が起こる病気です。

歯肉（しにく）が炎症を起こしている状態を歯肉炎と呼び、そのまま放置すれば、歯肉と歯の間にポケットができ、歯茎（はぐき）が下にさがり、歯がぐらぐらし始め、歯が抜けていく状態を歯周炎と呼びます。

そして、さらには、全身に影響を及ぼし、

冠動脈疾患（かんどうみゃくしっかん）＝心臓の筋肉が酸素不足になり、胸痛が起こる病気

誤嚥性肺炎（ごえんせいはいえん）＝異物が誤って気管に入ってしまい、炎症を起こす病気

などを引き起こすこともあります。

また糖尿病の方は、歯周病になりやすかったり、早産の原因になるとも考えられています。

そんな恐ろしい歯周病を８割以上の方が抱えているのですね。

しかも最近のアメリカの研究結果によると、なんと歯周病は、ポリープやガンの原因にもなるかもしれない。

という結果が出たそうです。

それは、歯周病を患わっている人は、鋸歯状（きょしじょう）ポリープのできるリスクが１７%、一般的な腺腫（良性腫瘍）のできるリスクが１１%高くなるというのです。

これら二つは、どちらも悪性腫瘍（ガン）になる可能性があります。

また歯を失うほどの歯周病を患わっている人は、さらにそのリスクが高まるんだとか・・・。

この研究結果は、直接歯周病が、大腸がんに関わっていると証明するものではないようですが、実際に大腸がんになられた方は、歯周病患者の方が多い様です。

とりあえずはまず、歯周病にならないように予防していくしかありませんね。

歯周病の原因は生活習慣病

歯周病、口の中の清潔さ、喫煙やストレスなどの生活環境や、もともと持っている口内環境などによって引き起こされます。

昔は、不治の病といわれていましたが、現在では予防や治療も可能ですね。

普段の生活ではしっかり歯磨き。

そして、３〜４ヶ月に１度は歯科医院で定期的な検診をオススメします。

痛くなってからでは遅いので、何年か歯医者さんに行ってないな〜って方は是非予約を取ってみてください。

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• 歯周病のセルフチェック

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• 思いあたる症状をチェックしましょう！

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• ❶：朝起きたとき、口の中がネバネバする。
• ❷：ブラッシング時に出血する。
• ❸：口臭が気になる。
• ❹：歯肉がむずがゆい、痛い。
• ❺：歯肉が赤く腫れている。（健康的な歯肉はピンク色で引き締まっている）
• ❻：かたい物が噛みにくい。
• ❼：歯が長くなったような気がする。
• ❽：前歯が出っ歯になったり、歯と歯の間に隙間がでてきた。食物が挟まる。

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  ※上記の項目３つあてはまる

  油断は禁物です。ご自分および歯医者さんで予防するように努めましょう。

   

  ※上記の項目６つあてはまる

  歯周病が進行している可能性があります。

   

  ※上記の項目全てあてはまる

  歯周病の症状がかなり進んでいます。

いかがでしたか？

日本人の口腔ケアは先進国の中ではかなり遅れているといわれています。

日本人の口臭に耐えられない外国人も多いのだとか…

残念なことです。

チェックリストのような症状がなくても、予防を心がけて健康で丈夫な歯を目指しましょう。