難しい話はさておいて簡単に

ヨガ哲学の基本の教えに 

アシュタンガ（＝八支則）というものがあります。

今日はそのヨガの八支則の中の一つ【ヤマ】について書きたいと思います。

ヤマ ［Yama］とは？

ヤマ［Yama］とは、禁戒 （きんかい）という意味です。

つまり、日常生活でしてはいけない、５つの心得の事です。

　❶：アヒサム（Ahisam) /  非暴力、不殺生

小さい命を、花や虫でも奪ってはいけないし、他人はもちろん自分に対しても暴力をふるってはいけません。

行動だけではなく、言葉や、思考においてもいけません。

　❷：サティヤ(Satya) / 嘘をつかないこと・正直

自分のために嘘をついてはいけません。

ただし、正直に話すと他の人を傷つけてしまう場合は、話せない理由を話すべきであって、他人を傷つけてはいけないこと（非暴力）の方が優先されます。

　❸：アスティア(Asteya) / 不盗

物だけではなく、時間や信頼、利益なども盗んではいけません。

遅刻をすれば相手の時間を盗んでいますし、他人の話をさえぎって自分の話ばっかりしてしまうのも、時間を盗んでいるに含まれます。

　❹：ブラフマチャリヤ(Brahmacharya) / 禁欲

ただ、なんでも我慢しなさいって言う訳ではなく、必要な所にエネルギーを集中させましょうってことなんです。

無駄遣いもダメですし、不倫や浮気は、パートナーを傷つけて、非暴力にも反するので、もちろんダメです。

　❺：アパリグラハ(Aparigraha) / 不貪

貪欲！いわゆる欲深くなってはいけません。

執着！こだわり過ぎてもいけません。

カラダが痛いのに無理にヨガのポーズをとる事はダメなのです。

今のある自分に自信と感謝を持って満足しましょう。

そうする事によって、人から奪うのではなく、人に与えられる人間に近づいていきます。

以上、要約するとこんな感じです。

少し宗教じみて感じますが、生きていく上では必要なことではないでしょうか？

でも、全部やろうと思うと結構大変ですよね…。

こちらはあくまでも参考程度に心に留めておいてください。

無理に実践しようとする事は、自分への『❶：アヒサム（Ahisam) / 非暴力』に反します。

ところで、関西人同士の会話の中に、「っで、結局その話のオチは？」って、ツッコミをされる事がよくあります。

オチがない話では、不盗＝自分の時間を盗まれた感覚になってしまうから、ついつい突っ込んでしまうのでしょうね…？笑

オチのある話は笑いを与えてくれますから。

でも、「っで、オチは？」などのツッコミ言葉には、笑いは取れる事があっても、相手によっては、深く傷をつけてしまう事もあるので八支則に反しちゃいます。

・・・気をつけないとですね。

【八支則：ヤマ】って奥深いです・・・。