『世の中にそんなに美味しい話があるわけはない』

と、頭ではわかっていても、なくならない詐欺事件。

オレオレ詐欺が流行ってから何年経つのでしょう？

まだまだ手口を変えながらも、より精密な手法で襲いかかってきます。

最近では

SNS（ソーシャルネットワーキングサービス）で高収入バイトに誘われて、乗ってみたら犯罪の手助けだった。

なんていうのもよく聞きますよね。

そうなんです！

色んな詐欺の中でも、昔からありながら、未だになくならず、なおかつ犯人を捕まえずらい詐欺、ポンジスキームを本日ご紹介。

ポンジスキームとは？

ポンジスキーム (Ponzi scheme）の名前の由来は、今から100年ほど前にこの詐欺を思いついた、アメリカ人、チャールズ・ポンジから取られたそうです。

この詐欺師ポンジが、年30%や40%の超高配当の投資案件を持ち掛け、「1000万渡してくれたら、毎月30万円渡す」などと誘いをかけます。

このようにお金を集めた後、最初数か月間はその配当を支払われるのです。

だからこそ、投資家は喜び、このシステムを信じてしまいます。

しかし、半年や一年くらい経つと、配当の支払いが止まりそのまま詐欺師はお金を持って逃げてしまう。

という巧みな手法です。

ポンジスキームの特徴

１つ目

まず最初に年30%や40%の還元がどれだけありえない話か、普段から投資をしている方ならすぐ分かります。

しかし、そんな話を聞いても関心しているようなら、投資素人だとすぐバレてしまうのです。

２つ目

実際に配当が支払われること。

でもそれは配当ではなくて、最初に預かったお金から、切り崩して渡しているだけなんです。
それでも貰った側は、本当の話だと信じてしまい、下手すれば、詐欺師に手を貸すような形で、美味しい話があると、人を集めてしまうのです。

３つ目

逮捕されにくいこと。

例え、警察が詐欺師本人を探し当てたとしても、投資で失敗してお金を無くしてしまったと言えば、詐欺を働こうとしたのではなくて、配当を支払うつもりだったが、投資に失敗してしまい利益を払えなくなったのだと、判断されてしまうのです。

たとえ逮捕されたとしても、すでにお金を使っていたり、もしくは巧妙に隠されていると、お金が返ってくることはありません。

このように、このポンジスキーム、かなりずる賢い金融詐欺なんです。

では、とっても恐ろしいこのポンジスキームから身を守るにはどうすれば良いでしょうか？

ポンジスキームから身を守る方法

①：年間の配当の相場を知る。

一般的に長期投資で得られるリターンは年5~7%程度だと言われています。
この相場を知っているだけで、あまりに高配当な場合は詐欺だと疑うことができます。

②：人にお金は預けない。

投資は一般的に金融機関で行うものなので、誰かにお金を預けることはありません。
信頼できると思う人でも、なくなっても良いくらいの気持ちで渡しましょう。
30年来の親友に騙された方もいらっしゃいました…。

③：余剰資金で投資をする。

よく退職金をもらって、そのお金で株を買い、退職金が0になってしまった…。
なんてお話聞きませんか？
投資をするお金は、もしかしたら無くなってしまうかもしれない!? くらいの覚悟をもって挑みましょう。

④：すでにポンジスキームにかかってしまっている場合。

すぐに詐欺師本人を呼び出して、お金を返せと騒ぎ立てましょう。

詐欺師が一番嫌がることは、騒ぎが大きくなって、他の人にもばバレてしまうことです。

騒ぎ立てればお金が返ってくる可能性が高くなります。

お金を預けて半年や一年が経ってしまっている方は、急がないと、失踪する直前かもしれません…。

いかがでしたでしょうか？

詐欺を働く人が100%悪いですが、自分で身を守れるなら、それに越したことはありません。

最近では仮想通貨、暗号資産関連の詐欺も多いので、是非気を付けていきましょう。

何よりも、自分の分からないものに投資をしないこと。

騙されないために、充分注意していきたいものですね。