ヤマとニヤマに続く八支則

以前、アシュタンガ（＝八支則）の【ヤマ】と【ニヤマ】について書きました。

あれから半年も経ちましたが、今日は、お久し振りに、その続き、【残りの哲学】について書きたいと思います。

以前のブログ　

心をより平和にしてくれるヨガの哲学　2019.08.05

心をより平和にしてくれるヨガの哲学　その２　2019.08.17 

❶ ヤマ

❷ ニヤマ

に引き続き、この八支則には残り【６つの哲学】があります。

八支則の残りの６つの哲学とは？

❸アーサナ：[Asana]/坐法（ざほう）

ヨガにおいての座法（姿勢や体位）を表す言葉です。

つまり、ヨガで行うさまざまなポーズのことですね。

アーサナ（ポーズ）のやり方は、

自分の意識を身体全体に行き渡らせ、力を抜いた状態で、呼吸をしながら行います。

安定していること、快適であることが理想です。

また、客観的に自分自身の身体や、心の状態を観察しながら、１つ１つのポーズに集中していく。

そうすることで、身体を鍛え整え、さらに心も鍛えられます。

これは、長時間の瞑想ができるようになるための鍛錬なんですね。

❹プラーナーヤーマ：[Pranayama]/呼吸法（こきゅうほう）

ヨガにおいての呼吸（生命エネルギー）を表す言葉です。

Pranは生命力、ayamaは拡張。

宇宙に存在する気・風・生命エネルギーを、呼吸によってコントロールする方法なんですね。

プラーナーヤーマ（呼吸のコントロール）のやり方は、

レッスン前、レッスン中、レッスン後、常に自分自身の呼吸に意識を向けることです。

そうすることで、身体の隅々まで血液や酸素を送り込み、より集中できるようになるのです。

また、呼吸を深めることによって、生命エネルギーに満ち溢れ、気持ちがポジティブになります。

❺プラティヤーハーラ：[Pratyahara]/感覚の制御（かんかくのせいぎょ）

ヨガにおいての感覚器官（目・耳・鼻・舌・皮膚）つまり五感の制御を表す言葉です。

プラティヤーハーラ（五感の制御）のやり方は、

外側に向いている五感を身体の内側に向けることです。

この五感を乱すような場所は不向きなのです。

内側へ意識を向け続け、繊細に感じられる場所でないといけません。

ポーズ中や、瞑想中に、汗をぬぐったり、ウェアのズレを直したりせず、自分を客観視し、強い精神力を作るためにも、呼吸などに意識を向けるようにしましょう。

❻ダーラナー：[Dharana]/凝念(ぎょうねん)

ヨガにおいての凝念(ぎょうねん)とは集中・精神統一を表す言葉です。

ダーラナー（集中・精神統一）のやり方は、

瞑想の第一段階で、とにかく心を一つのものに集中しようとします。

集中すればするほど、大きなパワーが発揮できるのです。

自分の身体、呼吸、インストラクターさんの誘導などに集中しましょう。

他の人や、クラスの外のことは考えないように練習します。

❼ディアナ：[Dhyana]/瞑想法（めいそうほう）

ヨガにおいての瞑想を表す言葉です。

これは、

❹と❺（プラティヤーハーラ（五感の制御）とダーラナー（集中））が深まっている状態をいいます。

自分と他を分け隔てなく、深く集中していて、心が努力なしで集中している状態ですね。

あっという間にクラスが終わっていた！

知らない間に時間が過ぎていた！

って時がありますよね？

何かに没頭している状態がこれです。

❽サマーディ：[samadhi]/三昧（さんまい）・悟り（さとり）

ヨガの最終目標＝精神集中が深まりきった状態のことを表す言葉です。

　＊悟りの境地。

　＊完全なる集中状態。

　＊全ての煩悩からの解放。

　＊瞑想が深まり集中している対象と一体感がある。

サマーディにたどり着ける可能性は0%ではないし100%でもありません。

全ての方がたどり着ける領域ではないそうです。

重要なのは、サマーディを目指してヨガをするのではなく、普段からヨガのポーズや瞑想を集中して行うことだそうです。

というわけで、

アシュタンガ（＝八支則）の残りの６つの哲学はいかがでしたか？

ヨガは奥深いものです。

少し、難しいかも知れませんが、まずは、呼吸に集中してみませんか？

サマーディに一歩近づけるかもしれませんね。