ヨガの古典「ヨーガ・スートラ」とは？

ヨーガ・スートラをご存知ですか？

現代のヨガにおいても基本経典とされている、八支則（はっしそく）をはじめ様々なヨガの哲学が記されている本です。

八支則については以前も書きました。

以前のブログ

心をより平和にしてくれるヨガの哲学。　2019.08.05

心を平和にしてくれるヨガの哲学。その２　2019.08.17

そのヨーガ・スートラの編纂者（へんさんしゃ）がパタンジャリ氏です。

編纂者とは？

多くの文献をあつめ、それに基づいて、新しく記述した書物に関して用いる用語であり、著作者の年譜や著作目録の作成などに用いる。 既発表の著作を配列したもの（文庫本で短編小説集をつくるなど）は、編集とよんで、編纂と区別する。 図書目録作成時には、編纂者は著者と同様に標目を立てるが、編集者は著者標目には立てないのが原則である。

wikipediaより

つまり、パタンジャリ氏は、いろいろあるヨガの文献をまとめて、そこから、わかりやすくヨガを学べるようにヨーガ・スートラを書いてくれました。

ヨーガ・スートラのスートラは、サンスクリット語で、直訳すると糸という意味ですが、詩（ポエム）と訳します。

ちょっとわかりにくいですが、様々なヨガの哲学を、仏教にあるお経のような形で、短編集の形にまとめてくれたのです。

しかし、パタンジャリ氏については、はっきり分かっていないのが現状です。

一人の人間なのか？　

複数の人間なのか？　

半分は神様とも言われています。

パタンジャリ氏の名言

『あなたがなにか偉大な目的や遠大な計画に駆り立てられたとき、あなたの思想はすべての束縛を打ち破ります。

あなたの心はすべての限界を超越し、意識はあらゆる方向へと広がり、あなたは自分が新しい、偉大な、すばらしい世界にいることに気がつきます。今まで眠っていた力や能力や才能が生き生きと働き出し、自分がいままで夢にも思わなかったほどすばらしい人間であることを、あなたは発見するのです。』

パタンジャリ

簡単にいうと、

本当に自分が成しとげたいと思うことは、自分が思っている以上の力を発揮して、実現することができる。

ということです。

やりたいことを見つけたときって、時間を忘れて没頭（ぼっとう）してしまいますよね。

誰もがびっくりする瞬間です。

八支則（アシュタンガ）は登っていくような階段ではありません。

あなたの生命は生まれながらに完璧ですばらしい存在です。

超意識、永遠に続く平穏、精神的な究極などを追い求めなくてはならない、などと思い込むのはやめましょう。

追い求めても真実はつかめません。あなたが「真実」そのものです。それを実感するためのヨーガです。

パタンジャリ

つまりヨガは、素晴らしい自分を実感するためのものでもあるということです。

確かに

私もヨガをするようになってからは、自分と向き合い、自分を知って、自分を好きになりました。

そして、当たり前だと思っていた自分の健康な身体にも、感謝できるようになりました。

ヨーガ・スートラの日本語訳の本も何冊も出版されていますで、気になる方は、是非読んでみてくださいね。

でも、

ヨガは、机と向き合って本を読むものではなく、実践するものです。

まずは、毎日5分でも10分でもヨガを初めてみてはいかがでしょうか。