太陽への祈り捧げる太陽礼拝

ヨガをされている方ならほとんどの方がご存知だと思います。

太陽礼拝（サンスクリット語でスーリヤ・ナマスカーラ）

太陽礼拝は12の動きから構成されており、呼吸に合わせて全身をダイナミックに動かしていきます。

合掌からはじまり、合掌で終わる。

まさに礼拝の名にふさわしいものですね。

また、太陽礼拝に、必ずついて回るのが呼吸と共に動いていくことなのです。

好きな方も多い太陽礼拝ですが、全身を動かしていくので、ご自分の弱い部分があると、ついつい苦手と感じる方も多いかもしれません。

でも、この太陽礼拝、12の動きと呼吸を意識して継続し続けていく事で、必ず苦手部分を克服していく事が出来ます。

太陽礼拝は、その名前からも想像できるように、太陽への祈りの動作で、１年が12ヶ月あることから12のポーズがあります。

今日はこの太陽礼拝をもう少し掘り下げていきたいと思います。

太陽を視覚化する技法

太陽礼拝は、太陽を視覚化する技法とも言われ、つまり日の出から日の入りまでの１日の時間をポーズで表します。

また、宇宙の摂理を反映する技法とも言われ、１日の流れ、１年の流れ、一生の流れまで表しています。

ちょっと難しく感じますが、宇宙の摂理とは、人間を生み出したのは、宇宙であり、その恩恵と繋がっていくという生き方を表現したものです。

つまり、感謝という気持ちから生まれたものだと、・・・私は思います。

また、ヨガにおいて太陽礼拝さえ実践しておけば素晴らしいものと言われるほどに、アーサナ（坐法（ポーズ））、プラーナヤーマ（呼吸法）、瞑想のヨガに必要な要素全てが含まれているのです。

太陽礼拝の原型は古代からあったとされていますが、現在のような形になったのは、100年ほど前。

当時の西インドにある、アウンド藩王国の王様が考案し、王子アッパ・バンドに引き継がれました。

そして1920年代に西欧式の近代的体操に触発された当時のマイソール藩王のT.クリシュナマチャーリヤが、太陽礼拝を取り入れたヨガの身体鍛錬術を構築し、各地でデモンストレーションを行ったとのこと。

これにより、現在、私たちが行っている現代的なヨガが広まったとされています。

また王子アッパ・バンドは、太陽礼拝について、

『スーリヤ・ナマスカーラ（太陽礼拝）を意識的に正しく行うことができれば、身体のエネルギーの中心を活性化することができ、自我と他人という相違から生まれてくる混乱や衝突は打ち消され、純粋な愛、思いやり、慈悲の気持ちが内側に芽生えてくる。』

と、著書の中で語っています。

普段何気なく行っている太陽礼拝ですが、実はかなり深い意味があり、身体や心にすごく良い影響を与えてくれるんですね。

というわけでみなさん！

太陽礼拝を早くしたくなっていませんか？　笑

実は私も毎朝少しの時間、太陽礼拝を３セットほど行っています。

朝から太陽礼拝すると、ホント心も身体もすっきりするのです。

きっと良い１日を迎えられますよ。

是非お試しあれ。