後屈が得意な人って素敵ですよね。

ヨガに限らず、バレエダンサーや新体操、フィギュアスケートなどで、びっくりするくらいの深い後屈を見るたびに、「気持ちよさそうだな～」と思います。

私は昔から「ハトのポーズ」に憧れながらも、実は背中が硬くてなかなか思うようにポーズが取れないのです。

というわけで、一体どうすれば後屈を深めることができるのでしょうか？

1：胸の筋肉を緩める

いわゆる筋膜リリースですね。

後屈を深めるのに胸の筋肉!?と思われる方もおられるかもしまれせんが、筋肉というのは、大きく分けて、筋肉運動の際に、主となる筋肉『主導筋（しゅどうきん）』というものと、反対の動きをする筋肉『拮抗筋（きっこうきん）』というものがあります。

背中を反る場合は、背中の筋肉が縮まるので、主導筋を使い、その反対側の胸の筋肉は、背中を反るときに伸びるので拮抗筋を使うことになります。

つまり、拮抗筋がしっかり伸びないと、いくら背中を反らせようとしても難しいのです。

また背中を反るというと、腰を反らせることをイメージする方が多いですが、実は腰回りより、胸の方が骨の構造上、よく動くように作られています。

というわけで、胸を開くことをイメージすることで、より後屈が深まるのです。

胸の筋肉を緩める方法

具体的な方法は、壁に胸と高さくらいの位置に手のひらを置きます。

胸の筋肉が開くように身体を後ろに捻じります。

そして腕の付け根当たりの、胸や脇周りの筋肉を指でさすったりや拳でさすって筋膜リリースしていきます。

人によってはとても痛く感じるかもしれませんが、痛い人ほど、筋膜も癒着してしまっています。

しっかりほぐしていきましょう。

痛いと、ついつい呼吸も浅くなってしまいがちですよね。

ほぐしながら意識して深呼吸をすることで、肋骨も良く動き、呼吸も深まってくれるのです。

2：肩甲骨周りの筋肉を緩める

肩甲骨にはたくさんの筋肉がくっついています。

特に普段パソコンやスマホを良く触っている現代人は肩甲骨周りの筋肉が固まっているようですね。

まずは、肩甲骨周りの筋肉をしっかり動かしてあげると、 自然と肩甲骨同士をしっかり寄せることができ、胸も開きやすく、背中も反りやすくなるんです。

肩甲骨周りを緩める方法

脇を締めた状態で、手のひらを正面に向け、手のひらを肩の真横辺りに持ってきます。

肩甲骨を寄せて、胸を開きましょう。

そのまま手のひらを高く上にあげて、しっかり脇を締めながらまた手の位置を戻してきます。

肩甲骨を寄せるのを忘れがちになるので、常に寄せたまま動かすことを意識しましょう。

3：最後に

ストレッチや筋膜リリースというのは、強い強度で、忘れたころにやるより、毎日コツコツと行うことで、効果が出てきます。

特にお風呂上りは筋肉も温まっています。

ほぐしたり伸ばしたりがいつもより行いやすくなるので、お風呂上りに行うことが日課になればよいですね。

また筋膜のほとんどの成分は水ですので、筋膜リリースを行う際は、しっかり水分をとりながら行いましょう。

というわけで、後屈をしっかり深め、私も優雅なハトのポーズを目指していきます。

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