体は人間で太鼓腹、腕は4本、頭は象で鼻も長く、よく見ると片方の牙(キバ)が折れています。

ヨガスタジオではよく見かけるものですが、みなさんのヨガ教室ではどうでしょうか？

実はこの象さん？　ガネーシャという名前なんです。

一体どういう象さんかと言うと、ヒンドゥー教の神様なんですね。

富や商業や学問の神様なので、宗教的な意味合いよりも、日本で言うと、招き猫や七福神のえびすさんのようなイメージに近いのかもしれません。

地域ベタで言えば、大阪の通天閣に置かれた、ビリケンさんに近いでしょうか？

ガネーシャは、ビリケンさんと同じく庶民の味方として、古くから世界中で愛されてきた神様なのです。

特に商売をしている人からは絶大な人気を誇っているそうです。

富や商業や学問の神様だと聞くと、崇高な神様と言うよりは、なんだか親近感が湧いてきますね。

なかでも、インド感溢れるちょっと怖めのガネーシャもいれば、どちらかと言うとアニメっぽい可愛らしいガネーシャもいて、宗教なのかな？それともインドのキャラクターなのかな？

くらいに思われている方も多いかもしれませんね。

私も最初、何か宗教的な意味合いが強いのかな？と思っていたのですが、そうではなかったようです。

物は試しに、商売をされている方や受験前の学生さんはもちろん、何か願い事がある方も、ガネーシャを祀って、たくさんご利益にあやかってみてはいかがでしょうか？

日本の仏教にもガネーシャ由来の神様が

実は日本の仏教にも、歓喜天（かんぎてん）といってガネーシャが由来の仏教の神様がいらっしゃるのです。

ですが日本では秘仏とされていて、基本的には公開されていないようですね。

フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』より

歓喜天は、仏教の守護神である天部の一つ。 また、聖天、大聖歓喜天、大聖歓喜大自在天、大聖歓喜双身天王、象鼻天、天尊。あるいはVināyaka、Gaṇapatiを音写して、毘那夜迦、誐那缽底ともいう。 象頭人身の単身像と立像で抱擁している象頭人身の双身像の2つの姿の形像が多いが、稀に人頭人身の形像も見られる。

なんでもこの歓喜天は、日頃の行いが良いと、ご利益はありますが、日頃の行いが悪いと、とんでもない罰を与えられるようなんです。

日々の生活や作法をみられているようで、実に怖いですねっ！

・・・油断は禁物です。笑

拝んでみたいような、拝みたくないような・・・

ちなみに日本で一番有名な歓喜天を祀っているお寺は、奈良県生駒の宝山寺というお寺なんだとか。

興味があるかたは、是非一度調べてみてくださいね。

さて、いままでなんとなくガネーシャを見ていた方も、少し違った視点で見えるようになったんではないでしょうか？

皆さんもこれを機に、ガネーシャの事、意識してみてくださいね。