化学調味料って結局何なの？

なんだか身体に悪そ〜なイメージありませんか？

実は、化学調味料の由来は、化学物質で作られた調味料ではありません。

名前の由来は

昭和30年頃に、NHKの料理番組で、味の素を使っていました。

NHKでは商品名を使えないので、そのかわりに考えられたのが、化学調味料と名付けられたそうなんです。

その当時の日本では、化学という言葉にポジティブなイメージを持たれていたので、化学調味料という名前でも誰も気にせず、むしろ先端的な憧れを持ったそうです。

ところが

1964年（昭和39年）東京オリンピックを皮切りに、高度成長時代に突入した日本では、工場廃棄物などによる環境汚染で、公害病が流行り、それによって化学という言葉にネガティブなイメージがついていったのです。

この頃から

化学調味料不使用無添加

などの言葉がつくられるきっかけとなりました。

今でもたくさんの方が、化学調味料という言葉に嫌悪感をもち、化学調味料不使用というものを選んでいるのが現状だと思います。

化学調味料は天然由来

そもそも化学調味料なんてものはありませんが、イメージが悪すぎて、現在では、味の素のことをうま味調味料とサブタイトルをつけているようですね。

味の素のホームページでも、化学調味料は人工的につくられたものではなく、サトウキビにグルタミン酸生産菌というものをいれて、発酵されてつくられているそうです。

自然なものから作られていたのですね。

安心しました。

以前聞いたひどい噂では、味の素は石油から作られているなんて聞いたこともありますが、そんなことは一切ないようですよ。

適度に利用すれば、時間の節約になったり、料理を美味しくしてくれるうま味調味料。

世間の噂に流されず、きちんと自分で調べて、使ってみれば、とても便利なものです。

それでも、長年の思い込みによる習慣を変えるには、少し時間がかかるかもしれませんね。