身体を動かす時に意識して欲しいこと

関節には、誰にもよく動く関節と、あまり動かない関節があります。

それに気付かずに、あまり動かない関節ばかり動かそうとしてしまうと、身体を痛める原因になります。

例えば、同じ背骨でも胸椎（きょうつい）はよく動く関節、腰椎（ようつい）や仙腸関節（せんちょうかんせつ）あたりは、あまり動かない関節で構成されています。

特に、あまり動かない関節の腰椎

日常生活でずっと腰を反っていたり、ヨガで背中を反らすときに、腰ばかりを反らすことを意識していると、腰痛になってしまいます。

背中を反らす時は、腰よりも胸を広げるようなイメージを持つことによって、構造的に無理なく反れるようになります。

もちろん、腰だけでも反ることはできますが、よく動く関節の胸椎を動かすことで、腰の部分の負担も軽減されるのです。

このように、よく動く関節をモビリティ関節と言い、あまり動かない関節をスタビリティ関節と言います。

関節は、モビリティ関節とスタビリティ関節が交互にある

人間の関節は、胸椎のようによく動く関節ばかりが連続して並んでいると、身体が動きすぎて安定しにくく、腰椎や仙腸関節のようにあまり動かない関節ばかりが連続して並んでいると全く動かせなくなってしまいます。

そこで、人間の関節は、よく動く関節とあまり動かない関節が交互に並んでいるのです。

人体って本当に良く出来ていますよね。

素晴らしいです！

ちなみに↓このような感じです。

神戸の整体院けんゆうカイロプラクティックのHPより

青い四角が、あまり動かないスタビリティ関節

　※首

　※肘

　※腰椎

　※仙腸関節

　※膝

　※足先

赤い丸が、よく動くモビリティ関節

　※肩関節

　※手首

　※股関節

　※足首

見事に交互に並んでいますね。

だからこそ、スタビリティ関節ばかり動かしてしまうと、モビリティ関節が動かなくなってしまい、動く部分と動かない部分の差が激しくなって、肩こりや膝を痛める様々な痛みや不調の原因になるんですね。

というわけで、

よく動く関節とあまり動かない関節

この２つをいつも意識しながら身体をしっかり動かしていきましょう。