熱中症の４割が家の中で起きています

かなり昔では、運動中に水を飲むなと言われていた時代がありましたが、最近では当たり前のように、こまめな水分補給が常識になってきましたね。

それでも、やはり毎年たくさんの人が熱中症で亡くなっています。

熱中症といえば、真夏の炎天下をイメージさせますが、実は熱中症のうち４割が家の中で起こっているのです。

家にいるときに、まさか熱中症になるなんて誰も思いませんよね？

ほとんどの方が、ついつい油断してしまい、水分補給を怠ってしまっているのです。

では、涼しいはずの家の中でどうして、熱中症になってしまうのでしょうか？

生きてるだけで水分が失われる

もちろんみなさんご存知だと思いますが、私たち人間は生きているだけで、どんどん水分が失われていきます。

呼吸にも水分が含まれていますし、皮膚からも常に水分が蒸発しつづけています。

また体重が60kgで、平熱36.5度の人が28度の気温の中にいると、１日で900mlの水分補給が必要になります。

さらに、気温が１度あがる度に、プラス15%の水分量が必要だと言われています。

そして、温度だけではなく湿度の変化だけでも、必要な水分量は変わってきます。

この快適な新緑の季節５月はとても過ごしやすく、比較的温度も低めなので、熱中症なんて程遠いと感じる方も多いはず。

実は今こそ、危険な時期なのです！

急に温度が上がったり下がったり、雨雲で湿度が上がったり下がったり。

温度と湿度の急激な変化に、なかなか身体が対応しきれず、暑い真夏よりも、低い気温の中で熱中症になってしまいやすいのです。

そんな熱中症、かかりやすい患者さんの60%以上は65歳以上のお年寄りと言われています。

何故お年寄りに熱中症が多いの？

一番の理由は、エアコンをつけないこと！です。

私の母もそうなんですが、お年寄りの方は我慢強い方が多く、エアコンをつけることをもったいない（電気代の無駄）と考え、なかなかつけてくれません。

それだけではなく、皮膚感覚も衰え、若い世代にくらべ、暑さを感じにくくなってしまうのも原因の一つになっています。

本来なら素晴らしいはずの勿体無い精神。

残念ながら、エアコンを付けないせいで毎年、熱中症で亡くなられる方がたくさんいらっしゃいます。

ご自分の肌感覚でエアコンをつけるのは、No〜！！！

離れて、お年寄りだけでお住まいのご親族様がおられるみなさん！

今一度、お伝えください。

この熱中症を防ぐのに一番わかりやすいのは、やっぱり数値化！！！

室内気温が28度、室内湿度が60％

この数字になれば、熱中症になる準備は整っています。

お年寄りには、温湿度計を是非プレゼントして、常にチェックしてもらえるよう指標を決めておくと良いですね。

因みに、熱中症の症状は以下のものです。

何か思い当たる症状が出た時は、すぐに病院で検査が必要ですね。

この熱中症の症状は、コロナウイルス感染症にとても似ていると言われています。

コロナウイルスの蔓延により、色んな生活様式が変わりつつあります。

病気に対して我慢する必要がない時代になってきました。

熱中症も何かを我慢すること、頑張りすぎることによって、引き起こされることが多いので、少しでも不調を感じられた時こそ、

早めに休む！早めに水分補給！涼しい部屋で過ごす！

素早く回復できるのはスポーツドリンク！

冷蔵庫には必ず１本は入れておきたいところですね。

そろそろ今の時期からしっかり熱中症対策とっていきましょう。