重症病床使用率は100%まで使えないかも？

とうとう大阪府の重症病床使用率が70%を超えて70.9%にまでなってしまいました。

また未就学児（小学校入学前の子供）も含まれているそうです。

正直、小さいお子さんはコロナで重症にならないと思っていたので、また認識を改める必要がありますね。

そして、この重症病床使用率は、大阪府が重症になってしまった患者さんに対して用意されているベットの使用率を表しています。

ベッド数だけが問題ではない

実は、重症の患者さん一人当たりに５～６人程度の看護師さんが必要なんだとか・・・。

ただベッド（病床数）を増やしても看護師さんが増えない限り、意味がないということ。

つまり病床使用率100%になるまでに看護師さんが足りず、重症患者用の治療ができない可能性があるのです。

また、人工心肺装置やECMO（エクモ）（心臓と肺の役割をしてくれる人工肺とポンプを用いた体外循環回路による治療につかう装置）を扱える看護師さんが、たくさんおられるわけではありません。

ということで、大阪府は各都道府県やさらには自衛隊にまで看護師さんを派遣してくれるように要請されているのです。

医療崩壊の危機

吉村知事は、先日「医療非常事態宣言」と称して、大阪府民に対して外出自粛要請を出されました。

まだまだ増える続ける重症患者

実は、コロナの重症患者というのは、発症した途端（とたん）に重症になるわけではありません。

コロナウイルスに感染し、１〜２週間の間に、症状が悪化し重症になってしまうのです。

現在毎日のようにコロナ感染者が増え続けていますが、今は、重症病床使用率が70%でも、いずれ重症病床が埋まってしまったり、もしくは看護師さんが不足してしまったり・・・。

そうなれば、たとえ重症患者だとしても、適切な医療を受けることができず、亡くなってしまうってこともありうるのです。

今年４月、大阪ではどこの都道府県よりも、外出していない自粛の確率が多く、コロナを恐れて自粛要請に従っていました。

しかし現状、コロナ禍への慣れで、外出自粛要請が出てからも外出が減っていないのが事実です。

まずコロナ感染について重く考えてみましょう！

適切な医療が受けられなくなるかも？

これ先、感染で重症化しても重症患者用の医療が受けられない可能性があります。

５月に緊急事態宣言が解除されてからずっと、まわりの人たち含め、コロナウイルスに感染していなければ、なんとなく他人事の様に感じますよね？

でも、万が一感染してしまえば・・・？

適切な医療が受けられず、本人はもちろん、同居する家族、会社で会う同僚、自分に関わる人すべてを、命の危険にさらしてしまう危険があります。

だからこその「医療非常事態宣言」

今一度、兜の緒(かぶとのお)を締めなおして、自粛生活を見直してみませんか？

年末年始を健やかに過ごせる行動お願いします。